過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:08:06.90 ID:1dwOiOSUo
「五時限目の前。私にタオル貸したよね」
「……」
委員長は答えない。私の言葉を反芻しているのか、それとも反論しようとしているのか。
以下略
77
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:08:33.82 ID:1dwOiOSUo
「もこちゃん」
反論できない委員長の代わりに手を挙げたのは、ナース服だった。
この状況で質問を出来る辺り、やはりこいつの精神構造は良く分からない。
以下略
78
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:09:00.83 ID:1dwOiOSUo
それより考えられるのは、被害者の友人だと言うあの茶髪だろう。
席で言うと、委員長を挟んで横一列に並んでいる。
「……、その、委員長の隣の子が、委員長にちょっかいを出してて」
以下略
79
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:09:27.52 ID:1dwOiOSUo
「なるほど、わかった」
しばらく黙っていた中年の刑事が、再び口を開く。
以下略
80
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:09:53.84 ID:1dwOiOSUo
「ディバイダー……って、なんや?」
主に設計や計測で使う器具だ。面倒なのでディバイダでもディバイダーでも、どっちでもいい。
コンパスの両端が針になっていて、描けない替わりに、計測に特化している。
以下略
81
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:10:19.93 ID:1dwOiOSUo
「……凶器はどこにあるのかな」
意外とこの中年刑事、容赦がない。
以下略
82
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:10:51.56 ID:1dwOiOSUo
「で、でも。その後は私は対木さんとずっと一緒にいた。私には凶器をとる時間がないよ」
「私が着替えてる時になら取れた」
あの時。
以下略
83
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:11:18.83 ID:1dwOiOSUo
「しょ……う、こ、は……」
「委員長、あの時教室の鍵、どっちのポケットにしまった?」
「え……」
以下略
84
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:11:48.22 ID:1dwOiOSUo
私と離れないことで、凶器を回収できないことを証明しようとした委員長だったが、今度は困ったことにその凶器を捨てるタイミングを失ってしまった。
いくら校内マラソンとはいえ、走っているところを誰にも見られていないのは不自然すぎる。
かといって途中で抜け出し、空き部屋に向かい、凶器を回収して捨てる、というのはリスクが伴う。
以下略
85
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:12:23.47 ID:1dwOiOSUo
ナース服が取り出した凶器が池から見つかったとは誰も言っていない。
それはつまり、委員長の自白ということになる。
「……もう、無理かな、って」
以下略
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