過去ログ - これは、幻想に打ちのめされた男の話
↓ 1- 覧 板 20
138: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/11(土) 12:38:13.10 ID:9KnlI/rHO
強烈な妖気が、内部を渦巻く。その主は、1人だけではなかった。
しかし主な発生源は多数の部屋の内の1つであるので、そこに強者が集まっていることになる。
古い洋風の部屋。大きな円卓。椅子も多いが、埋まっているのは4つ。
1人は青いドレスの女。長身に、東欧系の端正な顔立ち。だがその背中に生えた、
蝙蝠のような翼は彼女が人間ではないことを語っている。
2人目は、これまた長身の男であった。唐装を着る中華風の男。
しかし、
皺が寄り、男であるにも関わらず醜い老婆を想起させるような顔をしている。
3人目は、2人目には及ばない程度の背丈の男。顔こそ人間らしいものの、
両手の長く鋭い刃のような爪と、昆虫の脚を思わせる節を持った指が、
彼が人外であることを示していた。
4人目は青眼ブロンドの、どこかあどけなさが残る少年であった。14歳程の西洋人の見た目で、
手には厚い本を持っている。
293Res/127.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。