過去ログ - 佐久間まゆ「いつもあの子がそばにいる」
1- 20
14:aho ◆Ye3lmuJlrA[sage]
2013/12/16(月) 21:44:46.69 ID:pFDECU7w0
「でも、礼子さんはやっぱり凄いですね。幽霊なんて常識外れの話でも、ちゃんと冷静に話を聞いてあげて、的確なアドバイスまで」
「ん……ああ、まあね」

 礼子は冷めたコーヒーを啜りながら、ぽつりと

「悪霊とかそういうのに襲われた経験だったら、私も何度かあったし」
「……はい?」

 一瞬の間を置いて、

「え、そ、それって……」

 歌鈴が頬をひきつらせる。

「あ、悪霊って……え、ど、どちら様の……?」
「フッたオトコよ」

 礼子がさらっと答えると、歌鈴は絶句してしまう。

「悪霊っていうか、生き霊とでも言ったらいいのかしらね。毎晩枕元に立たれて睨まれたり恨み事垂れ流されたり……もう、うるさいったらなかったわ」
「えぇー……そ、そんな感想でいいんですか、それ」
「私もねえ、あの頃はいろいろと下手くそだったのよね……今はもうちょっと綺麗に片付けられると思うのだけど」
「片付けるって……」

 礼子はしみじみと頷き、

「まあ、これも年の功というやつよ。歌鈴ちゃんにもその内身に着くスキルだと思うけど」
「えー……いやぁ、私には一生無理そうですねえ……」

 苦笑いを浮かべる歌鈴に、礼子は小さく微笑んだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
30Res/46.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice