過去ログ - 苗木「僕は君に恋をした」
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15: ◆EOh40d18dA[saga]
2013/12/18(水) 23:57:52.92 ID:jlb8IdPr0
余りにも明るい声、余りにも能天気な振る舞い。

どれを取っても場違いなそのヌイグルミの出現に、全員が驚愕する。

「な、なんなのぉおおおおおお!?」

「ウワァアアアアアアシャベッタァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

当然、声に出して驚く人もいた。

だって当然だ、何せヌイグルミが動いて喋っているんだから。

ボクはと言うと……驚き過ぎて声すら出せなかった。

「お、落ち着くんだ!」

白い学生服の人が、冷静を装ってそう告げる。

「どうせラジコンか何かだ。ヌイグルミの中にスピーカーが仕込んであるだけだろう……!」

実際、オカルトめいた事を言わないだけ冷静に現実を見れているのかもしれない。

「だからさぁ、ヌイグルミじゃなくて……モノクマなんですけど! しかも、学園長なんですけど!」

しかし、モノクマはおどけた口調で否定した。

「ボクにはNASAも真っ青の遠隔操作システムが搭載されてて……って何言わせるクマ!」

コミカルに動くモノクマは、機械で動くそれとは到底思えないけれど。

だったら尚更、ラジコンよりも厄介な存在だろう。

「ていうか、そろそろ時間も押してるから始めたいんですけど!」

雑談に飽きたモノクマが、呆れた表情でそう告げる。

そうだ、ボク達だってダラダラと喋る為にここにいるんじゃない。

いい加減、ここに呼び出された理由を聞かなければならないんだ。

ここが何処なのか、自分の身に何があったのか知る為にもボクは情報が欲しかった。

「えー、単刀直入に言います」

シリアスに成りきれない声でモノクマは。

「キミ達には、ここでコロシアイをしてもらいます!」

ボク達に絶望を与えた。


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