過去ログ - 苗木「僕は君に恋をした」
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5: ◆EOh40d18dA[saga]
2013/12/17(火) 23:27:39.66 ID:spUPscGh0
「君は何て名前なの?」

不二咲さんはボクに自己紹介を促す。

「ぼ、ボクは苗木誠……です」

たかが自己紹介だけだというのに、必要以上に緊張してしまった所為で若干声が裏返ってしまった。

これは恥ずかしい……穴があるなら入りたいとはまさにこの事を指す言葉だろう。

「えへへ、よろしくね」

ボクの内心を知ってか知らずか、不二咲さんは微笑みながらそう返した。

挙動の一つ一つがボクの冷静さを消していくけれど、そろそろボクの頭にも周囲を見る余裕位は生まれている。

「えっと、ここは……希望ヶ峰学園、なのかな?」

そう、今自分が置かれている現状についてだ。

ボクの知る限りでは少なくとも希望ヶ峰学園の窓にはこんな鉄板は貼り付けられてなかったし、普通の教室に監視カメラなんて存在しなかった筈だ。

もしそんな特徴的な設備であったなら、希望ヶ峰学園スレで話題になっていない訳がない。

「えっと、その……うぅ、ごめんなさい……」

不二咲さんはまた、俯いて謝罪した。

「それが僕にも分からないんだぁ……」

「そうなんだ……いや、不二咲さんが謝る事じゃないよ」

超高校級の人物がいる時点でここが希望ヶ峰学園、或いはそれに類する何かの場所だとは思うのだけれど……。

駄目だ、この場所じゃいくら考えても答えは出てこない。一度外に出る必要がありそうだ。


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