過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない
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2:黒猫
2013/12/18(水) 19:17:31.31 ID:zZX/D2Bw0
 たしかに、頭脳の優秀さも、外見の美しさも、かの猫娘と引けはとらないだろう。まあ、視線を顔から下におろすと、
大敗北しちゃうけど。なにあの胸。あの胸に包まれたい! もうあの人、理想のなかの理想の彼女でしょ。
雪ノ下春乃が偽物の理想の彼女ならば、あちらは本物の理想の彼女だといえよう。これ以上偽物について語っちゃうと、
人気作家になっちゃうかも。そして、アニメ化になって、映画化か。おっと、映画化はまだだった。
時系列的にもうテレビだけでいいんじゃない?
 ちょっとトリップして、現実の残念でつつましくひっそりとした胸を見つめていると、雪ノ下は怪訝な目を向けてきた。
 おっとあぶない。警察に通報されるところだった。
「ああ、覚えてるよ。これは、この前小町とゲーセン行ったときに見つけてな。そのときは全く取れなくて、
小町のかっこいい姿見せられなくて、陰で努力していたわけだ。ここ数日ゲーセンで特訓ってわけ。」
「努力という言葉に縁遠い人が努力という言葉を使うと、違う意味合いの言葉に聞こえてしまうのは不思議ね。」
「ちょっと。ここで新しい日本語作ろうとしないでくれる。」
 兄というものは、妹にかっこいい姿を見せたいものだ。しかも、スイートハニーといえる小町ならばなおさらだ。
かっこわるい姿を見せたならば、その日の夜泣いちゃうよ。
「そのパンさんは、小町さんへのプレゼントかしら?」
「いんや。小町が欲しいって言うのならば、あげるけど。小町は取ってほしいとは言ったんだけど、
欲しいとは言ってなかったな。」
 妙な含みがある発言をする妹だ。将来悪い女になるんじゃないかと、お兄ちゃん心配だよ。
「そう。」
 こちらの彼女も妙な含みを持たせた発言をなさる。国語学年3位の俺でも、行間を読まないといけない会話
ばかりだと疲れちゃう。まあ、今回の質問の回答は簡単だ。なにせ、自分が誘導したのだから。
「昨日の帰りにゲーセン寄ってとったんだけど、そのまま鞄にいれたままだったんよ。妙に鞄が膨れてるなって
思ったてたらさ。」
「その大きさのものに気が付けないだなんて、ほんと残念な人ね。」
 あちらさんも気づいているのだろう。わざとぬいぐるみを持ってきていることに。わざとだと知りながらも、
その流れに乗らなければならないときもある。
 だが、突然にも会話は終了してしまい、雪ノ下は再び読書に戻ってしまった。

 雪ノ下に再び関心を持たせようと廊下のドアを眺めながら考えていると
「由比ヶ浜さんは、三浦さんたちとカラオケに行くから、今日は休むってメールが来たわよ。


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