過去ログ - 石丸「そして僕はまた間違える」桑田「アフター!」
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92: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/30(月) 01:44:44.26 ID:kixyuA5R0
舞園の部屋

コンコン

苗木「舞園さん?入っていいかな?」

ノックをしてから、ドアのしたに紙を潜らせる。
少したってトントンと壁の叩かれる音がした。OKの合図だ。

苗木「お邪魔します」

舞園「あっ、やっぱり、苗木君ですね。そんな、気がしていたんです」



ふわりと舞園さんが笑う。
どう返せばいいのか迷って、曖昧に微笑んだ。


今、舞園さんの耳はあまり聞こえていない。
「あまり」といったのは、本人が「ほんの少しだけ聞こえる気がする」と言ったからだ。
実際、大きな音が鳴れば舞園さんは反応する。
一番初めの頃の、幻聴に悩まされていた頃を思い返せば素晴らしい回復だった。

幻聴は霧切さんが薬で眠らせた次の朝には止まっていた。
耳鳴りは相変わらず続いていたけど、それも日が経つうちに少なくなっていったようで、今では時々耳鳴りが起こる程度におさまっているみたいだった。


眠ることができるようになって、舞園さんは肉体的にも精神的にもかなり回復した。食事もちゃんと取るようになったし、笑うようにもなってきた。
…まあ、まだ笑顔のほとんどはボク達のことを安心させるための作り笑いなのが少し悲しいところだけど。


苗木「霧切さんもいたんだね」

霧切「ええ」

舞園「霧切さんと、いたんですよ」

霧切「会話がうまくできる方法を探していたの」


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