2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/21(土) 09:10:27.35 ID:eBQjvGaa0
| 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i | |
〉─_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
|,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ| 御託はいい、早くしろ
. r´`ヽ / `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/21(土) 19:38:02.72 ID:7dafsSVXo
まさか1レスでエタるとは
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 00:38:55.12 ID:qtRiBSuyo
加賀山楓編 その1
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
冗談だと思った。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 00:42:34.97 ID:qtRiBSuyo
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そろそろ店じまいだな、と夕暮れも終わりそうな程ほどの薄暗さが出てきた午後7時。
雑貨屋という名の駄菓子屋を営む加賀山楓にとって店じまいのタイミングはおおよそ夕食の時刻だ。
何故なら、主な駄菓子屋としての客層はこの村の唯一の学生達であるため、それらが家に帰れば店を閉めるのは当然であり、合理的な判断なのだ。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 00:45:21.00 ID:qtRiBSuyo
「ん? どうした?」
何も発する事無く、じっとこちらを見る男に対しそう問いかけるしかなかった。
夏海やれんげとは違い、何の目的も無く遊びに来る奴でもないだろうし……。
しかし、それならば何しに来たのだろうか……。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 00:47:47.96 ID:qtRiBSuyo
――――!!
勢いよく発せられた言葉に更に混乱する。
普段との態度の違いにも、その発言から感じられる力強さもそうだが、一番にその言葉の真意を図りかねていた。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 00:48:52.73 ID:qtRiBSuyo
(……冗談だろ)
夏海あたりが罰ゲームかなんかで唆して言わせたに違いないと思いたかった。
それを口に出さなかったのは普段からは考えられない初な女の子のように赤面した顔とガチガチに緊張しているその様子を見たからだ。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 00:53:33.91 ID:qtRiBSuyo
「その……気持ちは嬉しいんだが……」
断るつもりでいた。その男と交友関係はあり、それなりに親しんではいたが、それは田舎付き合いの範疇だ。
また、歳もそれほど近くはない。あの学校では歳の差なんてあってないようなものだが、卒業した今では違う。
それに、村ならではの色々な問題もあるだろう。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 00:59:24.80 ID:qtRiBSuyo
(どうすればいいって言われてもな……)
「…………そんなに私の事が好きなのか?」
男は下を向いたまま手で顔を拭った後、軽く鼻を啜り、ゆっくりと頷いた。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 01:03:19.10 ID:qtRiBSuyo
相手が本気だったからこそ、飽く迄も真剣に対応したからこそ、仮の事を考えたからこそ、こんな所だからこそ、よく考える必要があったのだ。
優しい嘘でうやむやにしてはいけない。本当に相手の事を考えるのなら、避けてはならない率直な気持ちを伝える必要があるのだ。
「私を養えるようになる事」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 01:06:04.00 ID:qtRiBSuyo
取りあえずここまでです。色々ひどい所がありますが、御容赦お願いします。
それでは、また次回もよろしくお願いします。
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