過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/22(日) 19:32:44.18 ID:HqZl913Bo
「まぁ、恩着せがましく功を語る方に比べれば、殿方の方が遥かに好感が持てる事は確かでしょうが
それでも、ある程度は厚意を受け入れる事も大切だと、具申致しますわ」

「うーん、そうなんだろうけどさ」

「……煮え切らない返事ですのね。いいんじゃありませんの
いつもは親切の押し売りをしているんですから、たまには逆になってみても」

「……はは、そうだな、たまにはそういうのもいいかもな」

少年はそう言って小さく笑う

だがその声には微かな自嘲の響きが在って
それは少女が捉えていた少年像からは酷く意外なものであり、また自身の発言が余りにも礼を逸していた事を悟った

「……気を悪くされたなら、謝りますわ
貴方のこれ迄の行為に対し、揶揄する様な物言いはすべきでは有りませんでしたわね」

そう言って少女は頭を下げる
少女はプライドが高く若干高慢なきらいも在るが、礼を重んじ他者を慮る人間でもあるからだ


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