過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/12/22(日) 20:07:21.20 ID:HqZl913Bo
それから10秒程少年も少女も、その心地良い空気に浸っていたのだが、少年がある事に気付き声を上げる
「って、休憩時間大丈夫なのか?」
「……あ、そういえば」
少女も少年の言葉で思い出し、急ぎ携帯端末を取り出し時刻を確認する
「……これは、ちょっと、ギリギリですの」
少年も、少女のその声の硬さに状況の厳しさを察したのだろう
「白井、今日はありがとうな。楽しかったし、胸のつかえが下りた気がするし…… なんか、嬉しかった」
敢えて落ち着いた声で、別れの切っ掛けを作り出す
「……ええ、私も楽しかったですの。それに、殿方にそう思って頂けるなら私も嬉しく思いますわ」
「また、エスコート、お願い致しますわ」
「ああ、任せとけ。次は完璧なエスコート振りを見せてやるさ」
「……まぁ、そこは期待薄でしょうが」
「っておいっ! そこは期待しとけよっ!」
「ふふっ、それでは、ここら辺で失礼致しますわ」
「ああ、じゃあ、またな」
そう言って少年は手を振り
「ええ、また」
少女は一礼をし、文字通り、跡形も無く消え去った
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