過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
1- 20
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/22(日) 20:07:21.20 ID:HqZl913Bo
それから10秒程少年も少女も、その心地良い空気に浸っていたのだが、少年がある事に気付き声を上げる

「って、休憩時間大丈夫なのか?」

「……あ、そういえば」

少女も少年の言葉で思い出し、急ぎ携帯端末を取り出し時刻を確認する

「……これは、ちょっと、ギリギリですの」

少年も、少女のその声の硬さに状況の厳しさを察したのだろう

「白井、今日はありがとうな。楽しかったし、胸のつかえが下りた気がするし…… なんか、嬉しかった」

敢えて落ち着いた声で、別れの切っ掛けを作り出す

「……ええ、私も楽しかったですの。それに、殿方にそう思って頂けるなら私も嬉しく思いますわ」

「また、エスコート、お願い致しますわ」

「ああ、任せとけ。次は完璧なエスコート振りを見せてやるさ」

「……まぁ、そこは期待薄でしょうが」

「っておいっ! そこは期待しとけよっ!」

「ふふっ、それでは、ここら辺で失礼致しますわ」

「ああ、じゃあ、またな」

そう言って少年は手を振り

「ええ、また」

少女は一礼をし、文字通り、跡形も無く消え去った


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
136Res/99.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice