36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/28(土) 05:47:20.90 ID:YmJTGkrvo
一際冷たい風が吹いて、襟ぐりから冷気が忍び込んできた。
誰にでも何にでも代替品はある、とセミは言った。正確にはチナツという女子高生の言葉だそうだが、それはいい。
それを聞いたとき、心臓がきゅっと縮む感じがした。
それだけの言葉では正確に何を意味していたのかまでは分からないから想像するしかない。
が、ぼくが思うに、きっと彼女は絶望していたのだ。
社会の歯車という比喩があるけれど、人間や他のいろいろも、壊れたら歯車のように簡単に取り替えが利くという一面の事実に、チナツという子は堪えられなかったのではないだろうか。
ぼくは無意識に「インコ」と呟いていた。
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