過去ログ - 垣根「はぁ、っはぁ…」一方「もォ、やめ…」
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3: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/23(月) 01:18:25.53 ID:UQweWCd20

痛いよ、と泣き喚く声が聞こえた。
無意識下に、能力を使用してしまっていた。
ひしゃげた腕からは、白くて硬いナニカが突き出ていた。
残り二人の少年は、怪我をした少年を慌てて庇っている。
彼らもつられて泣きながら、大人を呼んだ。
やがて走ってきた警備員(アンチスキル)が、自分を捕らえようとする。

怖かった。

伸びてくる腕が、ひたすらに怖かった。
怖いという気持ちのままに腕を突き出すと、当たった。
反射膜を帯びた腕は、警備員の腕を、あの少年と同じように曲げた。
そんな自分すら恐ろしくて、怯えて、ひたすら逃げた。



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