過去ログ - 江ノ島「つまらないね」
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23:1 ◆Fcc.dS0wHg[saga]
2013/12/24(火) 09:59:24.05 ID:wlhPVQqso
 そんなことを慮りつつ、私はドアを僅かに開ける。

 押し込まれるようにして、外気が部屋へ流入する。

 真冬の空に揉まれ冷え切ったそれは、決して厚着ではない私の体を震わせた。

 しかしその間にも双眸は、感覚器としての本旨を外してはいなかった。

 私は不二咲千尋の姿を認識していた。

 ただでさえ背の低い彼が厚地の外套を羽織る姿に、私はどこか滑稽さを感じたのだった。


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