28:1 ◆Fcc.dS0wHg[saga]
2013/12/24(火) 10:07:35.42 ID:wlhPVQqso
「いま江ノ島さんが準備してるんだぁ。もちろん、上手くいってるよ。うん、それじゃあねぇ」
私の聞いたのはそれだけだった。
息を殺して待ってみても、ドアの先は一貫して沈黙していた。
私は私の悪計が看破されたのかと考えた。
しかし、この推論には不可避的な陥穽があった。
私がそのような失態を犯す筈も無かった。
ところがこの陥穽は、私を憂慮させるに事足りた。
私が最も危惧した事態が、今起こっているかも知れないのだ。
忌々しい姉の二つ名を私は呟く。
そしてドアを開けた。
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