38:1 ◆Fcc.dS0wHg[saga]
2013/12/25(水) 00:01:50.86 ID:nDZZ4sxgo
ながい間、私と姉は沈黙していた。
彼女は折に触れて言葉を口にしようとしたが、私がそれを制した。
不二咲が再び私達の前に現れたのは、私が部屋へ通されてから二十分ほどしてからだった。
「遅くなってごめんねぇ、ちょっと手間取っちゃって……。それじゃあ二人とも、ボクに着いてきて」
不二咲に導かれるようにして、私と姉は部屋を後にした。
私達は、先程の部屋からそれほど離れていない扉の前へと案内された。
不二咲はそのドアを開けるのを、やたら渋った。
私は隣に並ぶ姉の顔を窺った。
彼女もまた、不安げな面持ちで私を見つめていた。
「行くよ。江ノ島さん、戦刃さん」
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