過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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32: ◆1aLDLrIdDo
2013/12/26(木) 12:09:36.17 ID:u6Liznee0
アクセル「―――あん!?」


彼の表情が驚きの色に染まる。
見れば、何と鎖娘―――シャルラッハロートの身体が宙に浮いていた。
しかも肉体の抵抗が無い分彼女の方が浮き上がる速度がアクセルよりも早い。


アクセル「な、何で・・・!?」


自身のタイムスリップに他人を巻き込んだことは彼にとって初めての事ではない。
しかし、よりによって、何故今―――


アクセル「―――くそっ!」


転移に巻き込まれて見失う前に、彼は鎖を投擲して自身と彼女を繋ぎ止めた。


アクセル「くそったれえ!何でよりによって今!コイツとこんなことになっちまうかねえ!」


毒づいたとしても最早減少を止める術は無い。


アクセル「(もう―――どうにでもなりやがれってんだ!)」


半ば投げやりにそんなことを思い。

アクセル・ロウとシャルラッハロートの肉体は、時空の渦に飲み込まれた―――。



アクセル「―――で、今度は一体何処よココ?」


意識が回復したアクセルが周囲を見渡すと、そこは先程まで居たコンクリートで出来た工場とは一変し―――

覆い茂った木々と大木の洞に小さな扉が設置されている家々がそこいらに点在していた。

更には木に繋がれた、ペットも―――身の丈数メートルを超えようかという甲虫―――存在しており、少なくとも何者かが住むであろう
コロニーである事は見て取れた。


アクセル「あ〜・・・覚えあるわ、ここ・・・」


通常の人間であれば異世界に迷い込んでしまったのかと混乱する場面だが、この男にとっては最早懐かしさすら感じる場所である。

ここは、工場に飛ばされる前にアクセルが大剣の主―――ソルの旦那―――に追い掛け回された森の近く。


―――22世紀に"帰って"来たのだ。


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