過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
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81: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/27(金) 21:17:02.74 ID:wXT+Y/y/0


美幸「えーと、『鼻血』って『じ』? 『ぢ』?」

莉子「多分『ぢ』じゃないかと……」

美幸「……あっ、『ぢの治し方』になっちゃった!」

友香「うわぁ、脱肛ってあるんだ……怖いでー!」ガクガク

梢「でも痔から発展してそういう状況になるのは、ある意味興味深いですね」


澄子「あの……早く調べてください……」ウエムキー


部室についても感動の再開とは行かず、四人は澄子の鼻血の治し方をスマホで必死に調べていた。

……え? 必死じゃない? そうかもしれませんね。


美幸「というか澄子ちゃん、こういう時は私達よりも保健室に行って適切な処置を受けたほうがいいと思うよ、もー」

澄子「……それが……今日……頭上向けてると喋りにくい……先生が不在で……仕方なく自力で……」

美幸「ああ……」


美幸は相変わらずの澄子ちゃん可哀想列伝に、失望とも哀れみともつかない声を漏らしながら、スマホを操作しつづける。


美幸「『鼻血の治し方』っと……よし、出たよー。とりあえず一番上のページを押して……」

莉子「えーっと、『上を向いて鼻血を止めるのは間違いです』」

澄子「え……そうなんですか……じゃあ鼻にティッシュを詰めて……」

友香「『鼻にティッシュ詰めるのも間違いです』」

澄子「……じゃあどうすればいいんですか……」

梢「ええっと、『小鼻の部分を圧迫し、うつむきながら三分間静止する』……のがよいそうです」

澄子「小鼻の部分を圧迫……」ギュッ


呟きながら鼻を摘まみ、澄子はうつむいた。


莉子「あっ、部長。立ったまま静止は辛いだろうし椅子どうぞ」ササッ

澄子「どうも……」ウツムキー

美幸「そっかぁ。澄子ちゃんが部長って呼ばれてるんだよね、今は」

梢「ふふふ、何だか数ヶ月部室に来ていないだけで年をとった気分になれますね」


あはは、とその場に朗らかな笑みがこぼれる。

うつむきながら鼻を摘んでいた澄子も笑顔を浮かべたが、それは(澄子の鼻血以外は)かつての彼女達にとっては日常であった――。





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