16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/26(木) 20:52:52.63 ID:UHZTgUVzo
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私とプロデューサーが出会ったのは、ずっと昔。双葉杏というアイドルがデビューした半年前。思い出すのもめんどうだから、割愛しよう。
その時から常に思っていたことがある。プロデューサーは、プロデューサーとしてじゃなくて、男としてアイドルを扱えているのかということ。私にとっては下手なら下手ほど楽できるから良いなとは思っていた。
ごろりと、一つ寝返りをうってプロデューサーに聞く。
「プロデューサーってさ、学生時代彼女とかいたことある?」
「……ない」
打って変わっての話題に面食らったのかどうかはわからないけど、プロデューサーは少し不服そうに答える。
「なんで?」
「何でも何も、モテなかったらそうなるでしょ」
「別にプロデューサーはモテないわけないと思うけどね。顔は整ってる方だし、性格も悪くない。杏は嫌いじゃないよ?」
プロデューサーの顔を改めて見る。今は不機嫌そうな顔をしているけども、悪くない方だとは思う。そりゃ、芸能界を歩きまわるアイドルの杏たちにとっては足りないところもあるかもしれないけど、杏にとってはそれを求めるのも面倒だし、嫌いじゃない。
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