過去ログ - 海未「キミのくせに!」
1- 20
14: ◆8101018AdQ[sage]
2013/12/30(月) 20:50:17.65 ID:cNo4lixQo
「あのね……海未ちゃん」

「はい」

「ことりね?海未ちゃんのことが好きなの。友情とか、そういうのじゃなくて、恋愛の対象として、好きです」


つまらない、ほんの些細な予想が現実になってしまいました。
実際に言われてみると、かなりインパクトがあるもので、うまく思考がまとまりません。
正直、恋愛なんてあまり意識したことはありませんでした。ましてや同性愛なんて。
そんな私が、今ここで生半可な返事を出せば、きっとお互いに良くないはずです。

だから――。

「ことり。よく聴いてください。私は、ことりの気持ちは心から嬉しく思います……。でも、私はことりの気持ちに応えられません。ごめんなさい……」


心臓が大きく鼓動して、頭がほとんど真っ白な中で、言葉を組み立てて、返事をしました。

紅葉した落ち葉の絨毯に、カサッと乾いた音を立ててことりの手から本が落ちました。
……『必勝告白テクニック』。
全く、こんなものを真に受けてしまって。でも、それだけに、私に対することりの想いが余計に伝わってくるようで。

しばらくの静寂が私達の間に流れます。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
74Res/43.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice