過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
1- 20
574: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:11:23.88 ID:fdkwcR890

吸血鬼。
魔術師の間では『カインの末裔』と呼ばれる怪物であるが、その存在は深い謎に包まれている。


以下略



575: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:15:43.09 ID:fdkwcR890

また吸血鬼は世間一般の人だけでなく、さまざまな伝承を取り扱う魔術師にとっても架空の生物である。
その理由は魔術師の価値観で吸血鬼を捉えた時、余りにも凶悪すぎる存在となってしまうからだ。


以下略



576: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:17:48.64 ID:fdkwcR890

幸運なことに、『魔術が使える吸血鬼』が確認されたという情報は、過去に於いて一度も報告されていない。
もし仮に吸血鬼が存在するのであれば、魔術サイドの属する彼らがこれまで魔術と一切関わらずに生きてきたとは考えにくい。
姿を隠し、人間との接触を断っている可能性もあり得なくはないが、これだけ凶悪な存在を人類が見逃しているとも思えないため、
つまりは『吸血鬼は存在しない』というのが魔術師たちの共通の見解であった。
以下略



577: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:19:58.99 ID:fdkwcR890

一族の名は『スカーレット』。
嘗ては現在のルーマニアの片田舎に住んでいた一族であり、後にヨーロッパの各地を転々としつつ、
現在はイギリスに居を構えている、由緒ある魔術師の家系である。
歴史のある魔術師の一族は独自の魔術を編み出して運用することが多いが、
以下略



578: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:20:45.23 ID:fdkwcR890

そんな扱いを受けながらも、スカーレット一族が研究を止めようとしなかったのは何故なのか。
長年に及ぶ努力を気泡に帰すようなことをしたくはなかったのか。
或いは周囲の目も気にならないほど、彼らにとって吸血鬼の肉体は魅力的だったのか。
どんな理由であれ、彼らの吸血鬼に対する執着は異常なものであったことは事実であった。
以下略



579: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:21:20.67 ID:fdkwcR890





以下略



580: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:21:53.54 ID:fdkwcR890

「すぅ……すぅ……」



以下略



581: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:23:01.71 ID:fdkwcR890

コンコン!



以下略



582: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:24:04.64 ID:fdkwcR890

召使い「お嬢様? ……失礼します」



以下略



583: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:25:09.09 ID:fdkwcR890

少女は小さく呟くと、力が入らない体に活を入れてベッドから起き上がる。
早く起きなければ怖い父親に叱られてしまう。それは少女にとって、起床を決心するには十分過ぎる理由であった。


以下略



584: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/10/27(月) 00:26:53.48 ID:fdkwcR890
今日はここまで


質問・感想があればどうぞ


979Res/635.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice