過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:17:37.30 ID:8X9+DGiX0
彼女にとって、『本を読み続けていたらいつの間にか夜になっていた』などと言うことは日常茶飯事だ。
喘息のために満足に体を動かすことができない彼女は、いつも自分の父親が所有する書物を読んで毎日を過ごしている。
父親が持つ書物は植物の図鑑や御伽話の本、そして魔術の理論書など、子供が読むにしては難解過ぎるものである。
しかし他にすることが無かった彼女は意味がわからないにも拘らず、のめり込むようにして本を読むことに没頭していった。
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629
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:22:56.49 ID:8X9+DGiX0
ベッドに座っている『本の虫』を日干しすることは望めそうにない。
レミリアは仕方なく、パチュリーと一緒になって本でも読もうかと考えを切り替えようとした時、
以下略
630
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:25:58.68 ID:8X9+DGiX0
フラン「お勉強、つまんない」
レミリア「? ……あぁ、そう言えばこの時間帯は、貴方は勉学の時間だったわね」
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631
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:26:50.52 ID:8X9+DGiX0
兎にも角にも、フランドールを部屋に帰して勉強を再開させなければ大変なことになる。
父親のヘンリーは、教養と言うものに非常に厳しい大人なのだ。
妹がサボってこんな所に居ると知られたら、一体何を言われるか……
以下略
632
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:28:59.19 ID:8X9+DGiX0
パチュリー「……ん、何?」
フラン「ねぇねぇ、何見てるの?」
以下略
633
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:43:40.55 ID:8X9+DGiX0
何がフランドールをそこまで駆り立てたのかと考えたが、何のことは無い、
毎回代わり映えのしない日々の勉強に倦み疲れてきていた彼女は、
パチュリーが読んでいた本に退屈を打破する何かを感じ取ったのだ。
以下略
634
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:44:55.23 ID:8X9+DGiX0
フランは本のページをめくると、ある花を指さしてパチュリーに尋ねた。
以下略
635
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:46:42.68 ID:8X9+DGiX0
パチュリー「それは無花果よ。 アジアを中心に生育している樹ね。 秋に紫色の果実を付けるわ」
パチュリー「果実は干した後にケーキやパン、ワインなんかにも使われているみたいね」
以下略
636
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:48:18.49 ID:8X9+DGiX0
ところがどうだろう。今の彼女はまるで教師のようにフランドールに対して接している。
心なしか、読書をしている時よりも活き活きしているような気がしないでもない。
恐らく自覚は無いのだろうが、パチュリーは自身の知識を他人に教えるのが好きなのだろう。
今まで貯め込んできた情報を誰かに伝えたいという欲求を、心のどこかで抱えていたのかもしれない。
以下略
637
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/11/25(火) 00:51:01.72 ID:8X9+DGiX0
案の定、パチュリーはレミリアの提案を頑なに拒否する。
先ほどまで妹に教えることにノリノリだったくせに、外に出るとなった途端にこれだ。
どうしてそこまで外に出たくないのだろうか。太陽の光が苦手などというわけでもあるまい。
以下略
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