過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
1- 20
713: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:41:35.18 ID:S3Tdxt4N0

ヘンリー「どうした? 随分と顔色が悪いようだが……」

ロータス「……話があるんだ。 しかも火急の」

以下略



714: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:42:29.62 ID:S3Tdxt4N0

ヘンリー「何か飲むかね? とは言っても、水かコーヒーしかないが……」

ロータス「いや、いいよ。 長居するつもりは無いから」

以下略



715: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:43:31.52 ID:S3Tdxt4N0

ロータス「ヘンリー、僕が一週間前に君に教えた噂話ことは覚えているね?」

ヘンリー「一週間前……『吸血殺し』のことか?」

以下略



716: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:45:01.42 ID:S3Tdxt4N0





以下略



717: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:46:03.88 ID:S3Tdxt4N0

ロータスの言葉を聞き、ヘンリーはただ一言だけそう呟く。


『研究の凍結命令』。それはその言葉通り、魔術師が行っている研究を今後一切禁止させるというものだ。
以下略



718: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:46:52.17 ID:S3Tdxt4N0

ヘンリーは黒板の前の椅子に座り、何ともわからぬような視線で以って友人を見つめる。
先ほど感じたものとはまた違った、感情の底が知れない無機質な眼。


以下略



719: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:48:07.94 ID:S3Tdxt4N0

ロータス「その事実に気がついた『最大主教』は、スカーレット一族の研究が吸血鬼の量産に結び付く可能性を懸念した」

ロータス「『人間を吸血鬼にする魔術』。 吸血鬼の存在が絵空事なのであれば、注意を向ける価値すら無いはずのもの」

以下略



720: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:49:14.95 ID:S3Tdxt4N0

ロータス「『最大主教』は君に、これまで一族が行った吸血鬼に関わる全ての魔術研究の破棄と、
     所有している『ヴォルデンベルクの手記』の即時引き渡しを求めている」

ヘンリー「勝手なものだな。 これまで見向きもしなかったくせに、可能性が生まれた途端奪い取るつもりかね?」
以下略



721: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:50:29.71 ID:S3Tdxt4N0

ヘンリーは天井を見上げつつ、瞼を閉じて思案にふける。


部屋に流れる沈黙。眼に見えぬ重圧が二人の体に重くのしかかる。
以下略



722: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:52:09.37 ID:S3Tdxt4N0

ロータスの哀願とも言える言葉が部屋の中に響き続ける。
自分の親友の身に危険が迫っているのだ。彼の内心の荒れ具合は想像に難くない。
彼は何としてでも、親友にイギリス清教から提示された条件を飲んでもらいたいのだろう。

以下略



723: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/01/12(月) 23:53:18.29 ID:S3Tdxt4N0

スカーレット一族が持つ500年以上にも及ぶ魔術の歴史。その長さは魔術の世界の中でも数限られたものだ。
中世において活発となった『異端審問(インクィジション)』と『魔女狩り』。
それらの禁圧を乗り越えた上でその魔術を現在まで受け継ぐなど、余程の信念と運がなければ成し遂げられないだろう。

以下略



979Res/635.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice