過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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962: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/04/20(月) 00:52:34.63 ID:UAo0aMOr0

ドッガァァァァァァァァァッ!!!



そして引き起こされる大規模な爆発。


地上から10数メートル上空で発生した爆風が、地上にあるもの一切合切を吹き飛ばし、燃え上がらせていく。
地面を覆う芝生を焼き尽くし、林立する樹木をへし折る。破壊の波が地上を蹂躙していった。


立ち上るのは空の彼方にまで届く大きな茸雲。
白色の粉塵で造られたそれは、地上に広がる破壊の爪痕をじっと見下ろす。
土埃が漂い、爆風の残滓である残り火がちらつく荒廃した大地。
全てが破壊し尽くされ、生物が死滅したはずの爆心地において、『彼女』の姿は存在した。



パチュリー「……」



パチュリーはあの破滅の炎を受けて尚健在であった。彼女の体には埃一つ付いていない。
それは何故かと問われれば簡単な話で、光球が爆発する瞬間に自分の身を守ったというだけの話。
彼女の周りを取り囲む、透明で緑色をした分厚い石の壁がそれである。




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