1: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 15:49:07.16 ID:ErC4ieVr0
女「きゃ!」
目の前が真っ白い光に包まれる。
時間の感覚が急に鈍くなり、全てがゆっくりに流れる。
──死ぬ。
ここで、わたしは………
*
気づくとわたしは、歩道に立っていた。
女「あれ……?」
おかしいな。さっきわたしは、車に………
通行人「きゃああああ!人!人がァ!」
突然、叫び声が聞こえた。事故でも起こったのだろうか。
行ってみて、わたしは驚いた。
そこにいるのは……わたし。
頭から大量の血を流し、コンクリートの道路に突っ伏している。そしてその周りに、何か黒くてもやもやしたものが漂っている。ずっと見ていると、嫌な気分になる。
女「もしかしてわたし……」
認めたくないけど、こんなものを見てしまったからには認めざるを得ないだろう。
女「……幽霊に、なっちゃった」
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2: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 15:53:39.43 ID:ErC4ieVr0
*
幽霊になってしまった。
女「どうしよう……」
3: ◆mPuxYQgGBE
2014/01/03(金) 15:58:10.90 ID:ErC4ieVr0
……そこには、猫。
真っ黒けっけで、毛並みの良さそうな、猫。
………。
4: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 16:07:46.00 ID:ErC4ieVr0
*
女「わたしを助けるって……どうやって?」
5: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 16:11:44.35 ID:ErC4ieVr0
猫「んんん、じゃあ、多分それだな」
女「やったー大正解だ!スーパーひとしくん人形もーらいっ!」
6: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 16:29:25.31 ID:ErC4ieVr0
猫「えーっとな、霊体が実体を乗っ取るっつーのはそう簡単にできることじゃないんだよ」
女「なーんだ、じゃあゆっくりでいいね」
猫「そういうワケにもいかないだろ」
7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/03(金) 16:41:22.13 ID:9gLzP02Y0
しえん
8: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 16:48:11.35 ID:ErC4ieVr0
女「……じゃあ、わたしは何をすればいいの?」
猫「簡単さ」
女「ワンパン?」
9: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 18:03:21.42 ID:ErC4ieVr0
猫「……いや、別にやっつけるワケじゃねぇんだけどよ」
ウンチョコピーって……と猫は言った。
猫「うん、そうだな。まずはその霊をお前さんの体から引き剥がすんだ」
10: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 18:36:44.19 ID:ErC4ieVr0
*
女「病院だね」
11: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 19:46:22.67 ID:ErC4ieVr0
猫「まあ、世界なんてそんなもんさ」
と言うと猫は、下──コンクリートの道路に目を向けた。
何かを思いつめるように。
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/03(金) 21:13:08.53 ID:B2iO8Pyy0
期待
13: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 23:18:14.11 ID:ErC4ieVr0
猫はそう言ったけれども、その声色は、なんでもないようには思えないものだった。
……まあ、多分人には言えない(きっと猫にも言えない)秘密があるのだろう。それについて詮索するのはよくないことだよね。うん、よくないことだ。
14: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/03(金) 23:24:26.32 ID:ErC4ieVr0
猫「いや、別にそんな怒ってねーよ」
女「うん……じゃあ、行こっか」
15: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/04(土) 07:58:24.05 ID:03PkuglG0
*
女「ここが集中治療しちゅ……」
猫「噛むなよ」
16: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/04(土) 08:41:59.45 ID:03PkuglG0
チクショードヤ顔むかつくぅー!
女「おお、神よ!」
まあ、猫なんだけどね。
17: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/04(土) 08:59:52.88 ID:03PkuglG0
猫「え……、それは……」
女「だってわたしと猫さんの間には、何の関係もない……はずでしょ?」
猫「………」
18: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/04(土) 09:12:31.02 ID:03PkuglG0
猫は、少し考えるような顔をした後、
猫「……まあ、なんつーか」
猫「なんとなく……って感じだ」
19: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/04(土) 09:14:26.28 ID:03PkuglG0
*
女「すり抜けって便利だね」
20: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/04(土) 09:22:23.98 ID:03PkuglG0
そしてわたしの体の周りには、さっき見たのと同じ黒いもやもやが漂っていた。
心なしか、少し大きくなっているように見える。
猫「……」
21: ◆mPuxYQgGBE[saga]
2014/01/04(土) 11:20:51.79 ID:03PkuglG0
女「な、なに?どうしたの……?」
なに?猫もやもやと知り合いパターン?
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