過去ログ - マミ「チーズがとっても大好きな、大切な私のお友だち」
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6: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/05(日) 12:58:50.84 ID:Rosb0CWbo


「あなた、お名前はなんて言うの?ここへは何をしに来たの?」


よくわからないので、本人に直接聞いてみることにした。
動くぬいぐるみは得体のしれない何かではあったけれど、
どうしてだか私には悪い子であるようには見えなかった。

ぬいぐるみは答えない。もしかしたら言葉が通じないのかもしれない。
そういう思考がやっと後になってから追い付いてくる。
言葉が通じないなら、どうやって意思疎通をしていけばいいのだろう?


『ワカラヌ』


言葉が通じた。ホッとひと安心する私。これから何を訊くべきか?

あれこれ候補が思い浮かんでは……。


『チーズ、タベタイ』

「えっ?チーズ?」

『チーズタベタイ、クダサイ』


チーズ、チーズが食べたい?
ぬいぐるみなのに、食べることができるのね。
どうしよう。えっと、チーズ冷蔵庫に入ってたかしら……?

突然の要求に少し混乱している私を大人しく静かに、
無表情の内に期待が感じられる目でぬいぐるみが見据えている。



この子がどれほどの執着をチーズに注いでいて、そしてどれほど口数多く喋る子なのか。
その時の私にはまだ、到底知る由もなかったのだった。


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