過去ログ - マミ「チーズがとっても大好きな、大切な私のお友だち」
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1: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/05(日) 12:21:47.23 ID:Rosb0CWbo
〜☆

その頃の私は、本当に心通じ合える友達が欲しくてたまらなかった。
だってあの日、あっさり用意や覚悟もないまま両親と死に別れて、
そのまま独りぼっちの人生へと投げ出されてしまったのだから。

魔法少女としての契約を行い生き延びて、戦いに身を晒し過ごす私の毎日。

それほど他の魔法少女と対立することはなかったけれど、
だからといって深い繋がりを持てたことも、ただ一人を除いてなかった。
その唯一心通じ合えると思った佐倉さんとは、当時、不本意ながら袂を分かってしまっていた。

魔法少女としての非日常。そして、普通の子どもとしての日常。
それらを交互に淡々と、繰り返していく。当り障りのない、会話と目に見える態度。
誰かに不快感や心配を極力与えずに済むよう、気丈でいることを心がけていた。

だけど誰にも言えなかった本心では、事故で両親を一度に亡くした可哀想で健気な子、
そんな周りのみんなのどこか距離をおいた目が、凄く重くて辛かった。

もしかすると、こちらから心の距離を詰めようと本気で努力すれば、
すぐにそれを親身で対等な違った形に変えられたのかもしれない。


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2: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/05(日) 12:29:07.66 ID:Rosb0CWbo
でも、生憎と私は魔法少女だった。

魔法少女。それは私が、自分の力で一生背負うべき罪の荷だった。

両親を助けられなかったぶん、困っている他の人たちを助けることで、罪滅ぼしをする。
以下略



3: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/05(日) 12:36:22.36 ID:Rosb0CWbo
〜☆

朝、目を覚ますと、布団の上、
丁度私のお腹にあたる位置に、ちょこんとぬいぐるみが座っていた。
そのぬいぐるみに見覚えは全くない。
以下略



4: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/05(日) 12:45:35.80 ID:Rosb0CWbo
しげしげ眺めてみても、やはりこんなものを買ったりもらったなんて記憶は浮かんでこない。
目新しい情報も特にない。

もし何かしらの変化を無理にでも探すとすれば、
眺めれば眺めるほど、可愛いという印象がより確かなものになっていくことくらいだ。
以下略



5: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/05(日) 12:52:47.57 ID:Rosb0CWbo


『キュベッ!』


以下略



6: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/05(日) 12:58:50.84 ID:Rosb0CWbo


「あなた、お名前はなんて言うの?ここへは何をしに来たの?」


以下略



7: ◆2DegdJBwqI[sage]
2014/01/05(日) 13:02:12.31 ID:Rosb0CWbo
今日はここまで
投下してみると思ってた以上にレス数含め全く進んでなかった
地の文多量注意って最初に書こうと思ったけどそれだけ書くのもなー、と思ったのでやめました


8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 13:04:15.82 ID:oFj04Xti0
ベベとマミさんが仲良しになるまでのお話か。期待。
最初は無口だったけどマミさんに毒されてウルサい子になったんだっけかwww


9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 13:42:55.67 ID:cMV3Tqf9o

これは楽しみだ


10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/05(日) 17:15:07.64 ID:sqbkMSvXo

べべとマミさんの生活って以外に面白そう


11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/06(月) 19:41:03.25 ID:NfcZXIcg0
ほむら「…何ループ目かにしての新事実だわ hayabusa.2ch.net


12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/07(火) 18:38:49.10 ID:Kcb12/zJo
たぶんメチャクチャ世話焼きまくったんだろうなマミさん


13: ◆2DegdJBwqI[sage]
2014/01/08(水) 12:10:17.68 ID:HEdAZvXGo
修正

>>2 九行目
×それどころか、私にとってかけがえのなく大切な一人の友だちと出会えていなければ、

以下略



14: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:20:18.80 ID:HEdAZvXGo
〜☆


「そろそろ行きましょう、ベベ」

以下略



15: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:27:56.61 ID:HEdAZvXGo
実のところ、可哀想というよりもひとりぼっちは寂しいという気持ちが、
冷徹な魔法少女としての判断を鈍らせていたのかもしれない。

人間ではない。魔法少女でもない。
べべの特殊な立ち位置は、私が拒絶するのに戸惑う絶妙の塩梅だった。
以下略



16: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:31:37.61 ID:HEdAZvXGo
『!』


唐突にべべが、ビクンとその場で身体を強張らせてピタリと静止する。
これがどういう合図なのか、既に何度も経験してわかってはいるけど、
以下略



17: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:36:44.53 ID:HEdAZvXGo
そしてそれ以上に不思議なのは、体中に何か高感度のセンサーでも積んであるのかというくらい、
街全体、広範囲にわたる異常をべべが即座に感知すること。

おかげで今までのパトロールの時間をかなり短縮できたりして、
自分の時間を持てているからかなり助かっている。
以下略



18: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:40:19.10 ID:HEdAZvXGo
〜☆

夕食の時間。一日で一番べべが活発になる時間。
体の大きさと比べて、気持ちが良いくらいによく食べる。
ただあんな大きなニョロニョロを体内にしまっていることを考えると、むしろ小食なのかもしれない。
以下略



19: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:45:45.70 ID:HEdAZvXGo
怒られてもあまり反省しないだけに、つまみ食いの質が悪い。
でもべべのそういうとぼけた顔を見ていると、
私はもっと怒らなきゃいけないのに、もうそれ以上怒る気を失くしてしまう。

つまみ食いが治らない責任は、実際私の側にもかなりあると内心思っている。
以下略



20: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:55:45.19 ID:HEdAZvXGo
『チーズウマイ』

「そんなに焦らなくても、ご飯は逃げないから大丈夫よ。ちゃんとよく噛んで食べなさい」


以下略



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