12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:29:09.13 ID:8auXTgZQ0
P「茄子、1つ聞いてもいいか?」
茄子「なんですかPさん?」
P「茄子は、自分が幸運の女神として売り出されることはどう思ってる?」
茄子「……」
茄子の顔から笑みが消える。初めて見るかもしれない、茄子の表情だった。
茄子「それは、どういう意味ですか?」
P「俺は、茄子の魅力を誰よりも知っている。茄子は幸運をもたらすだけの存在じゃない。その性格も、心も、全部が綺麗で美しいって知っている」
P「福引当てて子供みたいに喜ぶ姿も、ちょっと空気読まずにいきなりかくし芸をし始める天真爛漫さも、そして誰をも惹きつける綺麗な舞も」
P「でも、今はどうだ?まるで世間は幸運をもたらす都合の良い存在としてだけで茄子を見ている。そんなんじゃない。俺の知る鷹富士茄子はそんな都合の良い存在なんかじゃない」
目の前で息を呑む声が聞こえる。
P「だから、もし、茄子が嫌なら言ってほしい。確かに俺一人の力じゃどうにかわからない。でも、それ以上に茄子が嫌なことを続けるなんで許すことができない。だから」
茄子「Pさん」
P「だから俺は」
茄子「Pさん」
言われ上を向くと、俺は瞬間に言葉を失った。
茄子は微笑んでいた。今まで見たことのない綺麗な笑み。
まるで天上世界に住む天使のような美しい笑みを浮かべているのだ。
茄子「ありがとう、ございます。私は、そういってくれる人がいてくれるだけで、とても嬉しいです」
P「茄子?」
茄子「知っていますか?Pさん?」
P「え?」
茄子はさっきまでの穏やかな顔とは違い、真剣な顔を浮かべる。
俺は自然と肩に力が入るのがわかった。
茄子「如何に運が良くても、それが一概に幸せにつながるわけではないんです」
P「茄子?」
茄子「ほら、テレビとかで聞いたことありませんか?宝くじで大きな額を当てて人生を壊してしまった人のお話」
言われてみればそんな話を聞いたことがある。
茄子「それに運が良い人は、嫌でも他人の嫉妬の視線を浴びることになります。だから運が良いイコール幸せってわけではないんです」
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