4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:21:19.59 ID:8auXTgZQ0
 鷹富士茄子。 
 自分が初めてプロデュースした女性。一富士二鷹三茄子の字が名前に全て入っている幸運の才女。 
 その名の通り彼女はとても運に恵まれている。良く懸賞などで賞を当てるので俺自身彼女の運は本当なのだと思う。 
  
 それだけではなく抜群のルックスも誇る。 
5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/08(水) 01:21:47.19 ID:Azfpvh8b0
  
 ヽ-ュ‐`ハ`ー-く、_,r'     ノ`ー-、     し ば ら く 美 し い 映 像 を  
  j⌒´ ノo。゚o}   ヽ   〈 ̄`ヽ  /⌒ヽ             
 ノ  /  ∞ {  ヽ丿 ノ-ヽ   }ノ_ノ        ご 堪 能 下 さ い  
 `ー} ____ノ i `ー<ノ  )`ー  >  /ハ -‐ァ´   
6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:22:19.03 ID:8auXTgZQ0
 2年前、まだ駆け出しのプロデューサーだった俺は、自分のアイドルをスカウトするために必死で一年間走り回っていた。 
 上司である社長からは、ティンと来た子を捕まえたまえ!というアドバイスをいただいたが、正直意味がわからなくて泣きそうだったのを良く憶えている。 
 他の先輩プロデューサーに聞いたが、最初はみんなアイドルのスカウトから入ったらしい。そこで話術とかを磨いていったとか。 
 だが口下手な俺は中々上達せず、四苦八苦していた。 
  
7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:23:15.15 ID:8auXTgZQ0
 差し出された財布を見て、俺は歓喜に声を上げる。 
  
 P「おお!俺の財布です!!ありがとうございます!」 
 茄子「ふふ、運よく拾えてお渡しできて良かったです♪」 
 P「いや、なんてお礼をしたらいいか。本当にあり……」 
8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/08(水) 01:23:59.57 ID:ObyJj4c4o
 セリフとセリフの間に改行入れると見やすい 
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:24:37.31 ID:8auXTgZQ0
 茄子「シンデレラプロダクション。聞いたことありますよ。確かにゅーじぇねれーしょんでしたっけ?」 
 P「はい、そうです。言っても僕の先輩がプロデュースしたグループなので、僕自身は関わってませんが」 
  
 財布のお礼も兼ねて入った喫茶店で、俺は名前を教えてもらった鷹富士茄子さんと向き合っていた。穏やかで物腰の柔らかい鷹富士茄子さんを見て、俺はますますこの人をプロデュースしたいと思った。 
  
10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:26:30.09 ID:8auXTgZQ0
 そうして始まった鷹富士茄子とのアイドル生活は、驚きの連続だった。 
 まず初めにその才能だ。 
 正式にアイドルとしてデビューするために、暫くのトレーニングを必要とする。基礎体力も含めだ。 
 基礎体力の方はまだまだだが、踊りの技術、そしてそのルックスはトップクラスだった。特に踊りが際立っていた。激しい踊りではなく、舞をするようなゆっくりとした動き。それが茄子ととても合っていた。 
 さらに初見では着物のせいで分かりにくかったが、茄子はとてもスタイルがいい。男性にも女性にも魅力を醸し出す、まさに最高の逸材だった。 
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:28:03.43 ID:8auXTgZQ0
 こんなことは日常茶飯事で、俺自身も不思議なことに幸運が多く訪れた。運の良さには自信があるんです!と本人が言う通り本当にすごかった。いつからか茄子のことを幸運の女神様だな、と思い始めた。 
  
 そうして迎えたデビューライブ。 
 茄子の演技は完璧だった。最初は半分もいなかったお客さんも、次第に増えて行き、終わる頃には満席になっていた。 
 すぐにマスコミや週刊誌でも取り上げられ、茄子は一躍時の人になった。 
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:29:09.13 ID:8auXTgZQ0
 P「茄子、1つ聞いてもいいか?」 
 茄子「なんですかPさん?」 
 P「茄子は、自分が幸運の女神として売り出されることはどう思ってる?」 
 茄子「……」 
  
13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:30:25.33 ID:8auXTgZQ0
 茄子の少し悲しそうな瞳と真っ向から向き合う。 
 もしかしたら茄子も似たような経験があるのかもしれない。例えが悪いが、俺だってツレがパチンコで大当たりしていたら嫉妬したりする。 
 天性の運の良さを持つ茄子は、小さい頃からそんな視線に耐えてきたのかもしれない。 
 それが自分の身で考えると、正直気が沈んでしまう。 
 だから、つい口に出してしまう。 
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:32:06.17 ID:8auXTgZQ0
 茄子の声が震えているのがわかった。 
 こうして言葉を紡ぎ出すまで、茄子がどんな人生を歩んできたのかは全く知らない。でも、きっと言葉にはできないつらさがあったのかもしれない。 
 いつも天真爛漫で微笑んでいる茄子からは考えられない、弱弱しい姿だ。 
  
 茄子「あの日、Pさんからの誘いを受けた理由、言ったことありませんでしたよね?」 
15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:33:10.07 ID:8auXTgZQ0
 P「本当に色々あったなぁ……」 
  
 あの時の約束通り、茄子はもうすぐ最高のステージで踊ることになる。最初の夢であるトップアイドルも、もう茄子はとっくの昔に通りすぎている。 
  
 P「もうすぐか……」 
16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:34:04.53 ID:8auXTgZQ0
 P「本当に色々あったなぁ……」 
  
 あの時の約束通り、茄子はもうすぐ最高のステージで踊ることになる。最初の夢であるトップアイドルも、もう茄子はとっくの昔に通りすぎている。 
  
 P「もうすぐか……」 
17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:35:30.70 ID:8auXTgZQ0
 茄子「だって、Pさん、いつも私のお誘い、聞き流して……」 
  
 あれって口説いてたのか、と言ってしまいそうになる。 
 でもそれすら愛おしいくらいに、俺は茄子のことが。 
  
18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/08(水) 01:37:07.30 ID:K1oGG3QAO
 乙 
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:37:35.16 ID:8auXTgZQ0
 書き溜めを一気に投下しこれにて終幕。 
  
 昨日一昨日と安価スレから続いて最期にとりあえず1つの作品投下できて良かったです 
  
  
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/01/08(水) 01:40:32.69 ID:rMbmx02j0
 乙 
 なすびさんが幸せそうで何よりです(小波巻) 
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 03:35:12.80 ID:tyqcpYaeo
 乙でした。安価スレとは全く違ったシリアスな作風で驚いたが面白かった。シリアスもエロも上手かった。 
22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/08(水) 06:57:05.64 ID:zv77owNLo
 乙 
 茄子さん可愛い過ぎィ! 
23:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 09:21:43.07 ID:r4EnrQiB0
 携帯からだけど作者です 
  
 昨夜忘れてたHTML化依頼出してきました 
  
 これにて終了 
24:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/08(水) 09:26:24.80 ID:OoIY0gVAo
 乙 
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