14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:32:06.17 ID:8auXTgZQ0
茄子の声が震えているのがわかった。
こうして言葉を紡ぎ出すまで、茄子がどんな人生を歩んできたのかは全く知らない。でも、きっと言葉にはできないつらさがあったのかもしれない。
いつも天真爛漫で微笑んでいる茄子からは考えられない、弱弱しい姿だ。
茄子「あの日、Pさんからの誘いを受けた理由、言ったことありませんでしたよね?」
P「そういえば聞いたことなかったな」
茄子「待ち人、来る。願い事、成就する」
P「え?」
茄子「前の年、私は珍しく運が悪かったんです。何故か就職先も決まらず、悩み事も多くありました」
茄子「でも年が明けて、御神籤を引くとそう書いてありました。そしてそのすぐ後にPさんと出会いました」
茄子「最初は断ろうと思いました。でも、Pさんの飾らない真っ直ぐな言葉を聞いて、あぁ、この人なら信じれるかもしれないって思ったんです」
P「茄子……」
茄子「不思議でした。Pさんと出会ってから物事が全部上手くいき始めたんです。初めてやったはずの舞踊も、まるで元から知っているかのようにできました」
茄子「そして、今日、貴方は私を見つけてくれた」
P「……」
茄子「もう一度言いますねPさん。私は今、本当に幸せです。信じられないくらい幸せです」
P「茄子……俺は……」
茄子「Pさんの夢は、なんですか?」
P「え?」
茄子「教えてください」
言われて逡巡するが、すぐにその答えは出た。
P「俺の夢は、茄子がトップアイドルになって、最高のステージで踊る茄子を見ること」
茄子「それがPさんにとっての幸せですか?」
P「ああ、間違いないよ」
茄子「わかりました♪」
身体が離れ、茄子の顔が目の前にくる。
その顔は何時もと同じ、宝石のような輝かしい笑顔で。
茄子「Pさんは必ず幸せにしてみせます。私を見つけてくれたPさんのこときっと幸せにしてあげますからっ」
その笑顔は今まで見たどの茄子よりも最高に輝いていた。
※改行が消えている……これで消えてたら知らん
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