7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 01:23:15.15 ID:8auXTgZQ0
差し出された財布を見て、俺は歓喜に声を上げる。
P「おお!俺の財布です!!ありがとうございます!」
茄子「ふふ、運よく拾えてお渡しできて良かったです♪」
P「いや、なんてお礼をしたらいいか。本当にあり……」
そこで初めて彼女の顔をみて、俺は固まった。文字通り固まった。
綺麗な着物に身を包み、セミロングの黒髪を後ろで纏めた彼女をみて思わず声を漏らしてしまう。
P「綺麗だ……」
茄子「え?」
あぁ、社長。今わかりましたよ。これが、これがティンと来たって奴なんですね。
俺は少し迷い、そして口を開いた。
P「すいません。アイドルとかって興味ありませんか?」
茄子「はい?」
それが鷹富士茄子と俺との最初の出会いだった。
今考えても破天荒な出会いだったと思っている。
勧誘された女性は戸惑っているようだが、俺は捲し立てる。
P「自分、こういうものです。シンデレラプロダクションという会社でアイドルのプロテューサーをしています」
茄子「しんでれらプロダクション?」
P「正直に言います。今貴女を一目見て、ああこの人だって思いました。僕に貴女をプロデュースさせてください。絶対にトップアイドルに連れていきます!」
茄子「え?……え?」
思いっきり頭を下げる。自分でも何をやっているのかわからないが、何故か身体が勝手に動いた。
一年近くスカウト業をしてきたが、こんなことは本当に初めてだった。
茄子「あの……お顔を上げてください」
P「じゃあ!」
茄子「あの……場所を変えましょう。ここじゃちょっと……」
P「あ」
俺は新年早々神社の中でやらかしたと気づくのはすぐだった。
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