過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争 02」
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◆cvvZKri7SI
[saga]
2014/01/08(水) 14:28:33.03 ID:NVDGXRYwo
「園城寺さん、清水谷さんに変わった様子とかありませんでしたぁ?」
考え込む私の代わりに、そう尋ねたのはナース服。
「ん? んー……」
「誰か付きまとってたとか、そういうんは?」
「竜華は人気者やし優しいからなぁ。大抵誰かと一緒やったで」
「そうなんですかぁ」
「せや。責任感強うて、優しくて、そんでもって少し抜けてるところもあって……」
少しだけ言葉に詰まる。
二人の関係は、中学の時かららしい。
病弱で、まだ麻雀もあまり強くなかった時からずっと親身にしてくれていたことや、絶えず笑って励ましてくれたこと。
高校三年になって、最初で最後のインハイで決勝までいけたことなど。
詰まりながらも、そういう事を話してくれた。
「もう、おらんねんなぁ……竜華」
改めて現実を突きつけられた園城寺怜が、言葉と共に涙を零す。
「……」
事件に関わっても、ろくなことがない。
見なくても良い涙を見るはめになるから。
事件に関わっても、ろくなことがない。
聞かなくて良い言葉を聞く事になるから。
だから事件は楽しくない。
だから殺人は許されない。
「うちが気付いたことなんてそれくらいや。ほんとにいつも通りやったで」
「そうですか……」
目元を拭いながら、園城寺怜がそう答えた。
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