過去ログ - 男「お前、本当にアンドロイドなのか」AI「なんでんなこと聞くんだ?」
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◆NrFF2h.q26
[saga]
2014/01/13(月) 21:09:18.09 ID:Jej9Rhm0O
時は西暦33xx年。
地球から5万光年ほど離れた銀河系の端の方に、太陽系とほぼ同じ構成の天体系があるコトが発見されたのは、500年も前の話になる。
その頃の地球は、人口爆発だとか環境破壊だとか資源の枯渇だとか、21世紀で騒がれていた異常気象問題なんか目じゃないくらい、マジにヤバい状態になっていた。
そして誰もが、人間が住むコトの出来る新たな惑星を見付けなければいけない、というコトを考えていた。
???「おい、途中に変な言葉を使うな。一気に緊張感が無くなっただろ」
……500年前の地球には、惑星を開拓する技術がかなり出来上がっていて、特に火星は何百年という歳月を掛け、人間が住めるような環境へ整備されていた。
金のある人間はどんどんと火星に移住していき、地球は今や、火星に住む人々が観光するタメの星になっていた。
一方移住する金がなく、取り残された貧しい人々は、地球で金持ち相手に観光業を営んだ。
そしてその観光業である程度の金を得ると、取り残された人たちも次々と火星へ渡っていった。
そして残された観光業をまた別の貧しい人間が引き継いで、金を得て、金が貯まれば火星へ行くーーそんなサイクルを経た今の地球には、もう住んでいる人間はいない。
頑なに地球から離れないコトを決めていた人たちも、全て死に絶えた。
今ではガイド用のアンドロイドと、自然の整備を行う機械しか存在していない。
ーーしかし、火星への大規模な移住が完了して40年後。
つまり今から100年前には、もう火星は以前の地球と似たような問題を抱え始めていた。
そこでまたしても人々は考えた。
また新しい星を見付けなくてはならないーー。
そうしてかねてから目をつけられていた、太陽系と瓜二つのこの天体系に対する本格的なプロジェクトが始まった。
この第二太陽系の中の、地球に相応する第二地球の整備は、100年前から行われている。
今は大規模な土地の開拓作業は大方終わり、建造物を建てるために土地をならしたり、道路を作ったり、そういう作業が主なものだ。
作業員も当初は何十人といたらしいけど、今は一人で機械たちの管理を行い、何かトラブルがあった時にのみ対処する状態。
そのトラブルも、33xx年現在の高度な技術による機械たちにはまったく起きない。
つまり作業員は、常に一人で暇を持て余しているワケである。
???「おい」
……言い方を変えよう。
作業員は地球から遥か遠く離れたこの僻地の惑星に、たった独り、孤独な状態で何年も過ごさなければならない。
その心のケアのため、作業員にはコミュニケーション能力に特化した人型アンドロイドが支給される。
それが『俺』。
コミュケーション用アンドロイドは、作業員と異性のタイプが支給されるのが原則だ。
単純な話、異性である方が乾いた宇宙生活に潤いがもたらされるからだ。
とはいえ、こんな僻地の整備を任される人間は根っからの人嫌いなタイプが多くて、アンドロイドは起動されないまま放置されるコトが多い。
でも問題はソコじゃないのだ。
問題は、なんで目の前の作業員が、自分と同性の『男』なのか、というコトなのだ。
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