過去ログ - 男「お前、本当にアンドロイドなのか」AI「なんでんなこと聞くんだ?」
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5: ◆NrFF2h.q26[saga sage]
2014/01/13(月) 22:27:31.82 ID:Jej9Rhm0O


男「お前にインプットされている情報はそんなところか。少々砕けた物言いが煩わしいが、まぁいい。個体名は?」



作業員の男はとても若く、20代になったばかりのようだった。
癖のないサラサラな黒髪の短髪、黒い瞳、少し黄色の強い肌。
この顔は日本人だ、と俺の人工知能は認識していた。
白衣の姿は作業員というより医者、いや、学者のようだ。



AI「え、英一」

男「英一?ふぅん……番号の羅列でも言うかと期待していたが、違うようだな。AIからもじったのか?俺と同じ日本人をモデルにしてるようだが」

AI「そうだけど……」



俺は人工知能に与えられている情報から、自分の容姿を思い起こした。
髪型は少し明るい髪質に、癖っ毛。
身長体重は20代前半。
顔は整ってる方だ。
コミュニケーション用アンドロイドだから、当然不快感を与える見た目には作られない。



AI「アンタは?なんて呼んでいいのか分からないんだけど」

男「……お前、さっきから言葉遣いが随分とざっくばらんだな。俺は知的なタイプの人格が好みだと言ったんだが……仮にもお前の主人だぞ」

AI「いやでも、俺はコミュニケーション用アンドロイドだから。完全に人間にイエスマンじゃ、コミュニケーションも糞もなくなっちゃうじゃん」

男「はぁ……俺の好みと違う人格にしたのはあのハゲ上司のささやかな嫌がらせだな……ハゲ上司のヤツ、任期を終えて火星に帰還したらただでは済まさん」



そっちも口調が綺麗だとはとても言えないのだが、一応黙って聞いていると、男はこちらに向き合った。




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