過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】

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942: ◆y1N9qpFpt6[saga]
2014/02/01(土) 23:57:43.39 ID:ypzkB1F/0

？「努力が全て、ね……はぁ。アナタがそんなことを言いますか……『ゴッドファイブ』のアナタが！」

智葉「ああ、何か文句でもあるのか？ ……それと、もう一つ言っておこう。例え才能というものが存在しようとも――それは、お前ら以外の誰かが成功した理由でしかない」

智葉「お前が何も出来ず失敗した、その言い訳にはなりはしないんだよ」

？「！！」

爬虫類の男の顔が、みるみる真っ赤に染まっていく。

しかしやはりそういった相手の反応にもお構い無しで、智葉は言葉を続ける。

智葉「私はな……お前の『人工化身』の真の目的なんて本当はどうでもいいんだよ。弱い奴を資金力で強くする？好きにしろ、そんなものには負けん」

智葉「だがな……菫や他のチームメンバーのように、実力があって努力もしている奴の邪魔をするな。『人工化身』のような淀んだ力が、アイツらのような素晴らしい力を持った選手達を潰していくならば――私は絶対に許さん！」

智葉は、そう吠えた。

実は、彼女が本当に怒っている理由はこれであった。努力の価値も知らない人間の為に作られた薬が、真の努力の価値を知っている選手達からソレを奪っていく。

そうなってしまうのが、本当に辻垣内智葉には許し難い事実だったのだ。それは義憤ではない……ただひたすらに個人的な、しかし真っ直ぐな怒りだった。

？「あ、アナタという人は、本当に、本当に……愚かですな！！折角実力のあるアナタ達りつべの学生にも、この力を分けてあげようと思っていたのに！！」

智葉「誰も頼んじゃいないさ、そんなこと」

？「！！ ……よろしい、アナタの言葉が唯の何も知らない、ガキの戯言であることを証明してあげましょう……！！」

最早爬虫類から怒れる類人猿の趣を見せていた白衣の男が、そう言いながらロボッツの方を振り向いた瞬間――絹恵に聞き覚えの無い着信音が響き渡る。

その音源である携帯を不機嫌そうな顔で引っつかんだのは、眼前にいる男であった。

？「はい？何ですか私は今忙し……あ？何だと、もう一回……クソ、切れたか……！」

苛々している口調はそのままだったが、しかし並々ならぬ事態が発生したらしい。

男は舌打ちをした後、彼女達から背を向けて走り去った。

絹恵「あっ、ま、待……！」

智葉「大丈夫だ、私が追いかける」ﾀﾞｯ

絹恵「あ、どうも……って、アレ？」

言いたい事を言い尽くしたのか元の冷静な声に戻った智葉が、そこで素早く走り出した。

それを見送っていた絹恵は――ふとそこで、奇妙な光景を見た。

何故か白衣の男や智葉とは逆に、こちらへ向かってくるロボッツ達四体の姿が見えたのである。

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