過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:33:19.45 ID:54l9mAuh0

「何ですか、改まって? あとちひろさん、痛いので力緩めてください」
「んふ〜、いやです」

プロデューサーとして、当然その質問にもちゃんと応えるつもりだったが、

「……やっぱりやめておくわ。酔っているとはいえ、ちひろさんの前でする話ではなかったから」

左腕を容赦なく締め付けてくる引っ付き虫のおかげで、それはお流れになってしまった。ぐぬぬ。

「瑞樹さん、これ、私の〜」
「取らないわよ。こんな唐変木」

頬を膨らませながら宣言するちひろさんに、川島さんはやや憮然とした調子で対する。というか、

「それは地味にひどくないですかね?」

完全にとばっちりである。俺は何も悪くないはずなんだが……

「馬鹿に馬鹿といって何が悪いのかしら? もう、私も飲むわ。お兄さん、バーボン、ロックで!」
「ちょ、川島さん、明日仕事ありましたよね!?」

いかん、川島さんの中で何かが壊れてしまった。それも、大人としてかなり大事なものが。

「なに、スピリタスでも頼めば良かった?」
「さすがに大衆居酒屋には置いてないと思います。というか勘弁して下さい。酔っ払いは一人で十分ですから」

これは完全に酒飲みの目である。礼子さんがたまにこんな目をしているから分かる。
さすがに酔っ払い二人を抱えて帰るのは想像もしたくないので全力で止めるが、通ってしまったオーダーは今更どうしようもなく、結局川島さんは居酒屋のバイトであろう、爽やか青年が運んできたウィスキーに口をつける。

「私、酔ってませんよ〜?」

そして安定の酔っ払いちひろさんである。酔っぱらいが酔ってないと言いたがるのは何故なんだろう?

「自分の事言われてるって自覚あるじゃないですか。酔ってるんですよ、もう」



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