過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:09:23.16 ID:54l9mAuh0
「なんだそれ……ともかく、二人とも送るから車に……」
「あの、プロデューサー?」
「なんだ?」

思わず溜息を吐き立ち上がった俺に、

「私、高校生に見えます?」
「…………はい?」

楓はそんな事を聞いてきた。一瞬、本気で自分の耳を疑ったが、楓のやや膨れた頬を見てようやく合点がいった。要するに、成人している自分も帰らされることが不本意だったらしい。

「あ、そういう意味でか。そうじゃなくて、楓は明日朝早いから」
「あぁ、そうでした。あーりぃえないくらい朝が早いんでした。ふふっ」

だから強制送還の理由を告げたところ、楓は眉を上げてから、不意に得意げな顔になる。

「……え、そのドヤ顔は何事?」
「あり得ないと、早いのアーリーとをかけてるんじゃないの?」

俺がその反応に戸惑ってると、楓の傍にいた凛が正解を披露する。それも、やれやれとドヤが3:7くらいで配合された顔で。
なるほど。と、一瞬ちょっと納得してしまった自分を殴りたい。

「……キー借りてくるから二人は車庫で待っててくれ」

というのも、この光景、最近どこかの収録現場で見た気がするからだ。あれは、とても嫌な事件だった。
ちょっぴり苦い思い出を振り切るように社長室に向かう俺の背中に、

「あれ、正解特典は?」
「あの、私の座布団ポイントも……」

即席芸人系アイドル二人の声が刺さる。

「そんなものは、ない!」

勘弁していただきたい。



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