過去ログ - オティヌス「見つめる世界」トール「忘れ物を捜しに」
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◆e67wD8MYCo
[saga]
2014/01/31(金) 20:42:44.24 ID:ik9RJHys0
「おー怖い怖い」
ウートガルザロキは少し大げさに肩をすくめてからソファに腰をかける。
ここからが問題だ。
あまり下手な事をすると本当にここで人生が終わりかねない。
「えーと、さ。気づいてるみたいだしはっきり言う。……お前、トール誘うの失敗してから少し変だぞ?」
「本気で受け売りか? 確かにアイツがこっちに来なかったのは少し意外だが、別に気にする程ではない。誤差の範囲だ」
「そうかね? 俺にはお前が少しばかり無理してるように見えんだけど」
「……そこも同じだ。なぜお前たちは根拠のない理論ばかり並べたがる」
「いやいや……俺はあくまでお前の様子が変わった大体の目安を言っただけで、『トールが来ないから様子がおかしくなったな』と断言してねえぞ?」
「……、」
オティヌスがわずかに言葉につまる。
その隙にウートガルザロキは畳みかけた。
「もっと言えばアイツが来ない事がお前にとっての計算外だったなんて俺は知らなかった。それこそチェスの捨て駒と同じくらいにしか思ってないと感じてたんだ。……全く、魔神様にはアイツがどんな風に見えたんだ?」
「……そうだな、」
オティヌスは考え込むように葡萄酒をいれたワイングラスを見つめる。
ウートガルザロキがその口元に注目した瞬間だった。
唐突に彼の首元にオティヌスの手が伸び、ウートガルザロキの体が壁に押し付けられる。
「……今後、その話はするな」
意識を失う直前。
彼が聞いたのは怒りの混じった魔神の声だった。
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