5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:27:24.56 ID:wTtaWsb20
静まり返った屋敷の中を、私はゆっくりと歩いていきます。
長年育った屋敷の風景も、今となっては、やはり離れがたい愛着というものがあります。
ようやく玄関までたどり着くと、深夜だというのに、寝ているはずの屋敷の使用人達が並んでいました。
じいやが、手を回したのでしょう。
これでは、出て行きにくいではありませんか。
「貴音様…どうか、ご無事で」
「私達は、いつでもお帰りをお待ちしております」
「何かございましたら、屋敷にご連絡を、私がいつでも、そちらへ駆けつけますゆえ」
皆の言葉に頷いて、私は玄関を出ます。
月の光に照らされた風景に、私は普段と違う何かを感じました。
屋敷を振り返ることなく、私は、東京へと、足を向けたのです。
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