過去ログ - 八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」
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20: ◆3svf9ywuI.[saga]
2014/01/22(水) 10:25:08.73 ID:SmX3zJfF0


 ここで、人間が動物よりも優れている点をあげよう。

 それはシミュレーションの多様性と速度である。



 特に自身に苦い思い出がある場合、この場合で言えば告白して翌日には全校生徒に知れ渡っていたという八幡エピソードを持つ俺の脳は小町の反応をすごい勢いでシミュレートするのである。


小町『はぁ? ごみぃちゃんキモイんだけど』

小町『いやっ、こないでっ』

小町『サイテー!』

小町『……ごめんね』


 最後が最もきつい。というか死ねる。

 小町の優しさと本当に無理なんだという結果が俺を殺してくれるだろう。

 おそらく十数の結果はシミュレートしたと思うが、そのどれもがバッドエンドなのは比企谷八幡という人間が慎重で控えめな性格だからだ。決して今までの人生で成功経験がないから、ではないぞ良い子の諸君。



小町「うれしい」



 ほらな。

 恨めしい。なんて聞きなれた言葉だ。

 結局のところ俺なんて人間は誰からも好かれないし、求められないし、笑えないのである。

 今後どんな出来事があろうとも、俺は俺の恋愛能力を信じないし、一生一人で生きて―――え?



八幡「え、今……え?」

小町「もうっ、二回言わせるのは反則でポイント没収だよゴミぃちゃん!」カァ///



 全身で可愛いを表現している小町は、とうとう表現力においても可愛いの壁をぶち抜いたようだ。

 はぁはぁ。

 ダメだ。ダメダメ。たとえ自分が童貞だからって処女の女の子の初エッチを無茶苦茶にしていい権利はあるか?

 落ち着け、俺。

 ちゃんとリードするんだ。

 男だろ。

 うわ、なんだこれ、思考がまったく定まらない。

 どくんどくんどくん。

 何の脈動だよ。まだ出てねーよ。



 


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