過去ログ - 浜面×絹旗 気づかぬうちに窒素は燃えて【R-18】
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20: ◆BAKEWEHPok[saga]
2014/01/25(土) 08:46:08.08 ID:6sOATsfMo
性的な欲求と言われれば否定はできない。
でも、それだけとは決して言えない。
足りていない。
初めは肉欲だったとしても、無意識のうちに好感のパラメータも上がっている。

かといって恋愛しているかといえば、そういった手順を踏んでるとも言えなかった。
絹旗の歩み寄りが突然過ぎて、準備が足りていないのだ。
浜面は足を止めているのに、絹旗だけが踏み込んできている。
これでは一方的な領域侵害だ。
だからこそ浜面は、言葉で伝え腕で抱いて、絹旗を囲うしかない。

「お前の事好きかもしんない」
「ふぇ……!」

ストレートな物言いにしゃっくりのような返事。
畳み掛けるように浜面は言葉を重ねる。

「どうしてこうなったのかわかんないだけどさ、勘違いしてもいいか?」
「う、うう……超勝手にすればいいじゃないですかぁ……」
「ああ、そうする」

この状況で嫌われている、からかわれていると思うほどに、浜面は鈍くも人間不信でもない。
否定されていたとしても、齧り付かれるのを待つ果実を味わうのを我慢できやしない。
絹旗のほうも、窒素装甲を使わなかった時点で気持ちは固まっていたのだろう。

密着していた身体に少しの隙間が開いた。
浜面が絹旗の顔を上向かせる。

(浜面の癖に、こんな、超真剣な顔できるんですね……)

そう考えている絹旗の顔は、浜面の想像でなくとも求めていると思えた。
赤い蕾はもうふっくらと開かれていて。
惹かれるように、薄くリップが塗られた唇へと自身のそれを重ねた。

「んっ、んんっ……」

唇と唇を触れ合わせる、ライトなキス。
それは、世の恋人達が行うありふれたもの。

(絹旗の唇やわらけぇ……)
(……キスって気持ちがいいんですね……)

だとしても新鮮な、初めて味わった感動が二人にあった。
心の片隅で想像していたキスという行為。
思い描いたものよりもずっと強烈で、気持ちがよく、陶酔感があった。
夢中に唇を触れ合わせてから、呼吸のために一時離す。


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