13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 21:10:07.86 ID:Y5VyRhna0
この三角関係が端を発するデリケートな問題は、恋をしたことのないほむらにとって未知の領域であり
何より、第三者でしかないものが口を挟んでいいものかどうかが分からなかった。
ただ、ずっとさやかが知らないまま、というのも問題があるように思った。
落ち込んだ仁美に気を遣ったつもりが、逆に無神経に傷つけてしまうようなことが起こってしまうかもしれない。
ほむら(笑顔で遊園地に誘ったり、とか)
そうなれば、関係の修復は容易ではなくなってしまうだろう。
ならば、ほのめかす程度になら……とほむらは考えた。
ほむら「その……私も直接聞いた訳ではないのですが……」
さやか「う、うん……!」
さやかは身を乗り出して、言葉の続きを促す。
ほむら「仁美さんは……その、失恋したんだと思います」
ほむらは『誰に対して』という言葉を伏せた。
さやか「え!?」
さやかはひどく驚いて、声を荒げた。
前を歩く若いカップルが何事かとこちらに振り返った。
さやか「あ……そう、なんだ……」
何故ほむらがそう思ったかは訪ねなかった。
さやかはただショックを受けていた。
もしかしたらさやかも失恋のこと自体は薄々感じてかのかもしれない、とほむらは思った。
さやか「仁美……親友なんだから、相談してくれればいいのに……」
その親友が恋敵だからこそ……という言葉をほむらは飲み込む。
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