18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 21:25:33.77 ID:Y5VyRhna0
高級感漂うアンティークな雰囲気のものから、若い女性の部屋にも似合いそうなお洒落な物まで
一通りそろっているようだ。
それらに興味が惹かれ、さっきまでの不安は吹き飛んでいた。
ほむらは良さげな置時計を見つけ、それを手に取る。
ほむら(うっ……高い……)
値札を見てそっと棚に戻す。
その時あることに気が付いた。
ほむら(なんか……静かだなぁ……)
こんなに沢山時計があるのに歯車の音がしないのだ。
手近な時計をいくつか眺める。
壊れている訳ではないだろうに何故か時計の針は全て止まっている様子だった。
まあいっか、とほむらは無人のカウンターを目指して
店内を進んでいく。
ほむら「すみませーん」
何度か呼びかけてからしばらく待ったが、誰も出てこない。
店の主人は不在のようだ。
ほむらはどうしたものかと、時計を眺めながらそう広くない店内うろつく。
ほむら(あ……!)
入った時には気付かなかったが、L時になった店の奥に少女の姿があった。
ほむら(よかった……)
これで迷子の心配は無くなったと、ほむらは胸を撫で下ろす。
少女は腕時計を眺めているようだ。
わざわざこんなところまで来るなんて、ここにしかない一点ものの時計でもあるのだろうかと
ほむらはどうでもいいことを考えながら少女に近づいて
ほむら「あ、あの……」
もの言わぬ少女の後ろ姿に声をかけた。
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