過去ログ - ほむら「願いの果て」2
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19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 21:27:37.43 ID:Y5VyRhna0
 
   「何かしら?」


   少し振り返って少女は答えた。

   意外にも返事が返ってきたことに、ほむらは軽く驚いた。
   

ほむら「その、えっと……あう……」


   そして、言ってから何を聞こうか考えていなかったことに気付いたほむらは
   しどろもどろになって言葉を探す。


   「もし良ければ、贈る相手はどんな人なのか教えてもらえれば選び易いわね」

ほむら「え……?」

    
   少女は横を向くと視線を少し下に置いて、脈絡の無い言葉を言った。

   その仕草はまるで、ほむらには見えない、そこにいる誰かと会話するかのように自然なものだった。

   少女は言葉を続ける。


   「なら……」


   ふむ、と顎に手を当て考え素振りをしてから
   少女が時計の一つを手に取って掲げた。


   「この腕時計はどうかしら?」


   振り返る少女、その手が向けられていた先には
   茫然とした面持ちのほむらがいた。


ほむら「え? わ、私に……ですか?」


   少女は微動だにせずにほむらの方を見ている。

   こんなにもほむらの近くにいるのに、少女の目元は影に隠れて表情の一部が分からなかった。
   ただ、微笑んだ唇が柔らかな印象をほむらに与えた。
 


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