22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 21:32:54.87 ID:Y5VyRhna0
「あ……」
風が少女の手から一葉のクローバーをさらっていった。
地面から舞い上がる白い花弁が渦を描いて、半分の月を目指して舞い昇って行く。
少女は呆然とした表情でそれを目で追う。
そして、しばらくしてから
哀憐と自嘲に満ちた声色で
「……ふふっ」
少女は笑った。
「やっぱりダメね、私は」
数多の星が散らばる夜空を仰いで、少女は呟く。
QB「けれど、それが君の本質だ」
「……そうね」
少女は答えて空を掴んでいた手を広げる。
その中に紫色の宝石が出現した。
ほむら(あれって……)
かざした手に浮いているのは魔法少女の証、ソウルジェム。
少女はいつもキュウべぇと一緒にいたのだから、彼女も自分と同じ魔法少女でないかと
ほむらも薄々感じてはいた。
問題なのは、その宝石の輝きが鮮やかな紫色であるということと、少女が発している魔力の波動だ。
ほむら(私と同じ……!?)
ほむらは自身と少女の関係に確信めいたものを感じた。
それに気づいた瞬間、ほむらの心に少女の激情が流れ込んできた。
ほむら「あっ……!?」
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