34:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/02/17(月) 01:46:15.26 ID:J0pbJsXm0
さやか(なんだろね?)
明らかに昨日とは違う様子の、態度を豹変させてしまった友人に、
さやかは片眉を吊り上げて不思議そうな顔をする。
上条「さやか」
孤立してしまったその後ろ姿に、上条恭介は声を掛けた。
さやか「あ、恭介」
上条「今日は暁美さんと一緒に帰らないのかい?」
さやか「うん、なんか先帰るって行っちゃった」
上条「珍しいね」
さやか「……なんかさ、今日のほむら、どことなーく変じゃなかった?」
腕を組み顎に手をあてるさやか。
上条「え……そうかい? いつもの暁美さんと同じように感じたけれど……」
さやか「相変わらずにっぶいなあ……恭介は。もっと繊細な乙女の心を察知したまえ!」
さやか「そんなんだと、さやかちゃんの心だって離れて行っちゃうかも知れないぞー!?」
上条「ええ!? いやあ、そもそも暁美さんとはそんなに話さないし……」
上条「……まあ、それはいいけど。暁美さんの様子が変って……どんな風にだい?」
さやか「いや、どんなってのは分かんないんだけどね」
上条「……さやかも同じじゃないか」
さやか「勘だよカ・ン・! 同じ乙女の心にはビビッときたのよ」
上条「ああ、なら安心だね。さやかには乙女心なんて――」
さやか「それ以上言うと怒るよ?」
殺気を含んだジト目に捉えられた恭介は、「あはは……」と曖昧に笑って言葉を濁す。
さやか「あのねぇ……こーみえてもあたしは親友の心配をして――」
言葉の途中で無意識に、もう一人の親友の座席に視線が動いた。
二人の視線がほんの一瞬交差した。志筑仁美もさやかの方を見ていた。
さやか(あ……)
視線を逸らした仁美は急いだ手つきで帰り支度を済ますと、何かから逃げるように早足で教室の外に出ていった。
99Res/101.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。