37:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/02/17(月) 01:52:56.91 ID:J0pbJsXm0
ほむら「……ちょっと、ね」
伏し目がちなほむらの言葉に続きは無く、それを悟ったキュゥべぇは
「ふぅん」と相槌をうってから軽い身のこなしでほむらの体をよじ登ると、おぶさる様にして肩に掴まった。
キュゥべぇはこちらから踏み込まない限り、過度に干渉してくることはない。
そういった意味では今のほむらにとって一番落ち着ける相手だった。
QB「さて、今日はどこから行こうか?」
魔獣の出現する場所は決まってはいないが。病院や廃墟、そのような負の思念が溜まりやすい場所に頻出する傾向がある。
恐らくそういった場所の方が、エサである心の弱った人を呼び込みやすいのだろう。
なので、いつもある程度のあたりをつけてからそこに赴き、魔獣がいないか詳しく調べているのだ。
ソウルジェムを掲げるほむら。
淡い光を発しながら点滅する宝石は、近くに魔獣の反応があることを示していた。
ほむら(この辺りであやしい場所は……)
橋を渡った先、対岸の川沿いに並ぶ工場地帯に目を向ける。
ほむら(あそこ……かな)
◇
見滝原と風見野の境付近に点在する工場群は
現在不況の煽りを受け、2割くらいが稼働を停止している。
夕方にかけて、解体途中の建物からは鉄同士がぶつかる音が聞こえてくる。
QB「どうだい?」
ほむら「ん……分かんない……でも、もしかしたら……」
進入禁止の札が架かる、まだ解体が始まっていない工場の前でほむらは魔獣の反応を探る。
ソウルジェムは極々微弱な反応を示していた。
QB「一応、中を調べてみるかい」
ほむら「うん」
油と錆の匂いが僅かに残る廃工場内に足を踏み入れる。
高い天井の上の蛍光灯は全て外され、窓から差し込む夕日以外、室内は真っ暗であった。
静止したコンベアを縫ってフロアをほのかに照らしながら、淡い紫色の光が通り抜けていく。
手の平の上の宝石は穏やかな反応を保ったまま静かに点滅を繰り返している。
やはりここには、魔獣がいない確率の方が高そうだ。
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