5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 20:53:55.29 ID:Y5VyRhna0
◇
和子「はい、それでは今日はここまで」
終業の鐘が鳴るのを聞いて、英語担当教師の和子は生徒に教壇から告げた。
一日の最後の授業を終えて教室が開放感に包まれる。
和子「あ、そうそう、明日の授業でテストを行いますので、きちんと今日の復習をしておいて下さいね」
赤点常連の一部生徒のブーイングを背にしながら和子は「がんばってねー」と手を降って教室を後にした。
雑談や帰り支度をするクラスメイトたちのざわめきの中で
ほむらは気だるい体を労うように、うー、と伸びをしてからそのまま机に突っ伏した。
ほむら(はぁ……やっと終わった……)
緊張が解け、朝からずっと押さえ込んでいた倦怠感と疲労感がどどっと肩に圧し掛かる。
どうにも今朝から本調子に至らず、ほむらは今日一日中ずっと憂鬱な面持ちで過ごしていた。
ほむら(もしかして、最近良く見てる変な夢と関係あったりして……)
夢から受け取る印象からは特に悪いものは感じられないのだが、
その途切れ途切れに覚えている夢の内容が
まるで錨を下ろしているかのように、いつまでも頭から離れずにいた。
普通の夢とはどこかが違う。うまく言葉にはできないが、そんな感覚を確かに感じていた。
さやか「おっ疲れほむらー!」
背後から聞こえた明るくはずんだ声で、ほむらの思考は中断した。
ほむら「あ、美樹さん」
軽く顔を上げて返事をかえす。
見るとさやかは既に帰る支度を終えているようで、肩越しに鞄を背中に背負っていた。
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