過去ログ - ほむら「願いの果て」2
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66:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/03/16(日) 21:00:39.11 ID:h1V5xIz/0
 
QB「……どうしたんだい、暁美ほむら?」

ほむら「きこえる……」


   焦点の定まらない瞳でほむらは呟く。


QB「聞こえる? 何がだい?」

ほむら「こっち……?」


   キュゥべぇの問いかけを無視して
   ほむらは敷地の外へと歩き出す。


QB「待つんだ、暁美ほむら。どこへいくんだい?」


   ほむらの頭の中で『誰か』が呼んでいた。
   ほむらの背中を見えざる手が押していた。

   次第に歩調は速くなり、眼鏡越しに映る夕暮れの街並みを追い越していく。

   どこに行くべきかが分かる。
   なにを成すべきかが解かる。

   意味不明な夢。
   消えてしまった戦いの記憶。
   無くなってしまった願い。


ほむら(もしかしたら、私は――)


   その身に今何が起こっていて、進むこの先に何が待っているのか。
   それはほむらにも想像付かなかったが、そこには理屈を超えた理解があった。

   この導きはきっと、紡ぐ因果の終着点、
   『運命』と呼ぶべきものなのだと
   
   魔法少女の衣服の奥で、痛いくらいに高鳴る鼓動が
   そう囁いていた。
 
 
 
 
 
 


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