8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 21:00:21.54 ID:Y5VyRhna0
さやか「……っと」
さやかが向けた視線の先には床に吸い込まれていく収納式の学習机と、
それを無言で見つめる志筑仁美の姿があった。
セミロングのウェーブと淑やかな言葉遣いがとてもよく似合う正真正銘のお嬢様である彼女は
魔法少女ではないものの、さやかとは小学校からの縁であり彼女もまた二人の親友であった。
さやか「仁美……どう? 一緒に帰らない……?」
そんな親友に対し、さやかは恐る恐る声を掛ける。
仁美「……この後お稽古がありますので、申し訳ありませんが」
仁美はそう言ってさやかの申し出を断ると、一礼してから背を向けて教室の外へと出て行った。
さやか「あ……」
最近ずっとこのような調子だった。
三人の仲が良かったのは以前までの話で、仁美は今回に限らずここの所どこか二人を避けるように
なにかと理由をつけて距離をとるようになっていた。
さやか「仁美……」
残念そうな顔で見送るさやかを余所に、そうなった理由をなんとなく察していたほむらは
気まずい面持ちで教材を鞄に押し込んだ。
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