9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 21:02:29.09 ID:Y5VyRhna0
◇
校舎の正門のすぐ先にある公園を、ほむらとさやかは並んで歩いていた。
公園を出た十字路までの短い距離だが、用事の無いときは他愛も無い雑談をしながら
一緒に帰るのが日課となっている。
さやか「聞いたー? 宮下たち、冬休みの間に子供だけでスキーに行ったって」
ほむら「おみやげのキーホルダー頂きましたよ。隣の県まで行ったそうですね」
さやか「……男子と一緒にってのは?」
ほむら「え!?」
さやか「それも泊まりで!」
信じられる? という表情で大げさに手を拡げながらさやかは言った。
ほむら「えー!? すごいですね!?」
さやか「ったく、あいつら青春を満喫してくれちゃって。あたしらも誘えってんだよなー」
ほむら「でも、誘われてもそんな遠くには行けませんけどね……」
さやかはまぁね、と笑って前へ向き直る。
魔法少女業に身をやつす彼女たちはあまり街を離れるのを良しとしなかった。
市民をまもる、という正義感もさることながら、
今月は魔力回復用のグリーフシードの量が、まだノルマに達していないというのが理由の大分部であった。
さやか「って訳で――」
ほむら「というか、美樹さんにはもうお似合いの方がいるじゃないですか」
続けかけたさやかを遮って、ほむらの言葉が割り込んだ。
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